CT検査とレントゲンの違いは?どんな症状のときに受けるべきか|杉並区・新高円寺駅で内科・外科・整形外科に対応するクリニックなら|新高円寺クリニック

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CT検査とレントゲンの違いは?どんな症状のときに受けるべきか

CT検査とレントゲンの違いは?どんな症状のときに受けるべきか|杉並区・新高円寺駅で内科・外科・整形外科に対応するクリニックなら|新高円寺クリニック

2026年3月30日

# CT検査とレントゲンの違いは?どんな症状のときに受けるべきか医師が解説

「CT検査とレントゲンって何が違うの?」「どんなときにCTを撮るの?」——そんな疑問をお持ちの方は多いのではないでしょうか。

どちらもX線を使った画像検査ですが、得られる情報量や適した症状には大きな違いがあります。この記事では、CT検査とレントゲンの違い、CT検査でわかること・わかりにくいこと、そしてどんな症状のときにCT検査を検討すべきかを、できるだけわかりやすく解説します。

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## CT検査とレントゲン、何が違うの?

### レントゲン(X線撮影)とは

レントゲンは、X線を体の一方向から照射し、体を透過した量の差を画像にする検査です。骨や肺のように、X線を通しやすい組織と通しにくい組織の差が大きい部位の観察に優れています。

検査時間は数秒〜数十秒と短く、被ばく量も少なめです。費用も比較的安価で、多くのクリニックで受けることができます。健康診断の胸部X線や、骨折が疑われるときの手足の撮影などで広く使われています。

### CT検査とは

CTは「Computed Tomography(コンピュータ断層撮影)」の略です。X線を体の周囲360度からさまざまな角度で照射し、コンピュータで処理することで体の断面画像(輪切り画像)を作成します。

レントゲンが「影絵」のような平面画像であるのに対して、CTは体の内部を輪切りにした立体的な情報として捉えることができます。臓器の形・大きさ・位置関係を細かく把握でき、病変の有無や範囲をより詳しく調べることが可能です。

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## CT検査でわかること

CT検査は、体のさまざまな部位の状態を詳しく調べることができます。以下に主な例を挙げます。

### 頭部

脳梗塞や脳出血の有無、脳腫瘍の存在、頭蓋骨の骨折などを調べることができます。突然の激しい頭痛や意識障害、手足のしびれなどが現れた場合、頭部CTは重要な情報をもたらします。

### 胸部

肺炎・肺がん・気胸・胸水などの肺や胸腔の状態、心臓の大きさや形状、大動脈の状態などを確認できます。レントゲンでは見えにくい小さな病変も、CTであれば発見できることがあります。

### 腹部・骨盤

肝臓・膵臓・腎臓・脾臓などの臓器の形や大きさ、腫瘤の有無、尿管結石の位置、腸閉塞の状態、腹腔内の出血などを調べることができます。急性腹症(急激な腹痛)の原因精査に特に有用です。

### 整形外科領域

骨折の有無・程度・形状、骨腫瘍、関節の状態などを詳細に評価できます。レントゲンでは確認しにくい微細な骨折や、複雑な骨折の全体像を把握するのに役立ちます。

### 血管

造影剤を使用することで、動脈瘤・動脈硬化・血管の狭窄・血栓の有無なども評価できます。

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## CT検査でわかりにくいこと・苦手なこと

CT検査は非常に有用な検査ですが、すべてがわかるわけではありません。苦手とする領域もあります。

### 軟部組織の細かい評価——整形外科領域ではMRIが活躍する場面も

軟骨・靭帯・腱・筋肉・椎間板など、軟らかい組織の詳細な評価はCTよりもMRI(磁気共鳴画像)の方が得意です。MRIは放射線を使わず、磁気と電波を利用して画像を作成するため、被ばくの心配がなく、軟部組織のコントラストが非常に鮮明に描出されます。

整形外科の診療においてMRIが特に有用なケースを以下にまとめます。

**腰椎椎間板ヘルニア・脊柱管狭窄症**

椎間板(背骨と背骨の間のクッション)の膨隆や脱出、神経への圧迫の程度はMRIで明確に確認できます。「腰が痛い」「足にしびれや痛みが走る」といった症状では、CTよりMRIが優先されることがほとんどです。脊柱管狭窄症も、神経の圧迫状態をMRIで評価することが標準的です。

**膝の半月板損傷・靭帯損傷**

スポーツ中の膝の捻りや衝撃で生じる半月板損傷・前十字靭帯損傷・後十字靭帯損傷は、骨に異常がなくても強い痛みや不安定感を生じます。これらの軟部組織の損傷はレントゲンやCTには映らず、MRIによる評価が必要です。「膝をひねった後から痛みが取れない」「膝が腫れている」という場合はMRIが適しています。

**肩の腱板損傷**

肩を動かすために重要な腱板(棘上筋・棘下筋・肩甲下筋・小円筋の4つの腱の集まり)の断裂や炎症の評価にMRIは優れています。「肩を上げると痛い」「夜間に肩が痛くて眠れない」といった症状で腱板損傷が疑われる場合、MRIで損傷の部位・程度・範囲を確認します。

**骨挫傷(こつざしょう)・不顕性骨折(隠れ骨折)**

転倒や強い衝撃の後、レントゲンやCTで異常が映らなくても強い痛みが続く場合、骨の内部に微細なダメージが生じている「骨挫傷」や「不顕性骨折(隠れ骨折)」のことがあります。MRIは骨髄内の変化を鋭敏にとらえるため、これらの発見に適しています。

高齢者の転倒後によく見られる**大腿骨頸部骨折**も、骨のずれが少ない場合はレントゲンやCTで見逃されることがあります。股関節・鼠径部の痛みが続く場合はMRIによる追加評価が有用です。

**股関節の大腿骨頭壊死・変形性股関節症の初期**

大腿骨頭壊死(太ももの骨の付け根が壊死する病気)は、初期段階ではレントゲンやCTに変化が現れにくく、MRIで早期発見できることがあります。原因不明の股関節痛が続く場合、MRIが有用です。

**筋肉・腱の炎症・断裂**

アキレス腱断裂、筋肉内の血腫(打撲後の内出血)、筋肉の炎症(筋炎)なども、MRIで詳細に評価できます。

このように、整形外科の診療では「まずレントゲンで骨の状態を確認し、必要に応じてCTやMRIを追加する」という流れが一般的です。どの検査が必要かは症状と診察所見をもとに医師が判断します。

### 早期の脳梗塞

脳梗塞が発症してから数時間以内の超急性期は、CTでは変化が映りにくい場合があります。この時期の評価にはMRIが適しています。

### 消化管の粘膜面

胃や腸の粘膜表面の細かい変化(早期がんの粘膜内病変など)は、内視鏡検査の方が直接観察できるため、精度が高くなります。CTは消化管の周囲への広がりや遠隔転移の評価に用いられることが多いです。

### 放射線被ばくの問題

CTはレントゲンに比べて被ばく量が多くなります。そのため、妊娠中の方や繰り返しの検査が必要な場合には、必要性とリスクを医師が判断したうえで実施されます。必要のない検査を繰り返すことは推奨されていません。

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## こんな症状・状況のときはCT検査を検討

以下のような症状がある場合、CT検査が診断の助けになることがあります。ただし、実際に検査が必要かどうかは診察の結果によって医師が判断します。自己判断での検査受診はお勧めしません。まずは受診してご相談ください。

### 頭部のCTが役立ちやすい症状

– 突然起きた激しい頭痛(「今まで経験したことのない頭痛」)

– 頭部への強い外傷・打撲の後

– 手足のしびれ・脱力が急に現れた

– ろれつが回らなくなった、言葉が出にくくなった

– めまいが強く、嘔吐を伴う

### 胸部のCTが役立ちやすい症状

– 長引く咳・痰

– レントゲンで異常影が指摘されたが、詳しく調べたい

– 息苦しさが続く

– 健診でひっかかり、精密検査を勧められた

### 腹部・骨盤のCTが役立ちやすい症状

– 急激な腹痛(特に右下腹部・背部・わき腹など)

– 血尿が出た

– 腹部に硬いしこりを感じる

– 腹部膨満感が続く

### 整形外科領域でCTが役立ちやすい状況

– レントゲンで骨折が疑われるが、全体像をより詳しく確認したい

– 複雑な骨折で、骨片の位置関係を正確に把握する必要がある

– 骨の腫瘍・腫瘤が疑われる

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## CT検査を受けるときの流れ

はじめてCT検査を受ける方のために、当院での検査の流れをご説明します。

**1. 診察・検査のご説明**

まず医師が症状を診察し、CT検査の必要性・目的・注意事項についてご説明します。

**2. 検査前の準備**

腹部CTの場合、検査の数時間前から絶食をお願いすることがあります。金属類(アクセサリー・補聴器など)は外していただきます。

**3. 検査**

検査台に横になり、ドーナツ型の装置の中をゆっくりと通過します。検査中は数秒〜数十秒の間、息を止めていただくことがあります。痛みはありません。検査時間は撮影部位によって異なりますが、おおむね5〜15分程度です。

**4. 結果のご説明**

画像を医師が確認し、診察室にてご説明します。当院では予約不要で当日撮影が可能です。原則として、検査当日に結果をお伝えしています。

「症状はあるけれど、大きな病院に行くほどか迷っている」「かかりつけ医にCT検査を勧められた」「健診で引っかかり精密検査が必要」といった場合も、お気軽にご相談ください。


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